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「エンデの遺言」 希望を継承するために ー映画監督 河邑厚徳に根源的な問いについてたずねるー

Date
Oct 2nd
Time
18:00 - 20:00
Location
Impact Hub Kyoto
Price
Free
Impact Hub Kyoto 特別プログラム

「エンデの遺言」 希望を継承するために

ー映画監督 河邑厚徳 に根源的な問いについてたずねるー

 

「エンデの遺言」を映像化した映画監督 河邑厚徳氏と6人の対談模様を配信します。6人の聞き手は事前に「エンデの遺言」を視聴、関連本を熟読し、渾身の問いをつくって臨みます。配信に際して、「エンデの遺言」の内容は改めては説明しません。そのため当該番組について、未視聴、未読の方にとっては決して易しくはない配信方法です。しかしそれでも多くの方にとって、いま大切にしたい言葉がきっと手に入ると信じてあえてこのまま配信させてください。

 

アーカイブ映像をご覧いただけます


 

|日時|

2020年10月2日(金)18:00-20:00 配信  視聴無料

 

|出演|

ゲスト ー 河邑 厚徳(映画監督)
司 会 ー 塩瀬 隆之(京都大学)
聞き手 ー 杉山 実優、森 雅貴、湯川 カナ、津田 郁太、小竹 めぐみ、小笠原 舞

 

|対象|

・1999年放送BS特集「エンデの遺言」の番組や本をみて20年たった今も忘れられない方
・「モモ」や「はてしない物語」が大好きで作者エンデの晩年の関心が気になる方
・コロナ禍で一変した社会の今後に一抹の不安を抱きつつも光明を探している方
・映画監督 河邑厚徳さんのエンデの遺言をはじめとする映像制作に関心のある方
・なんとなくこの話に耳を傾けたいと直感された方ほか皆様

 

◆河邑 厚徳 監督のコメント
1971年にNHKに入局し、映像制作を仕事に半世紀がたちました。歴史(おもに現代史)から宗教、芸術、環境まで幅広い分野の映像作品を作ってきましたが、その中で予期せぬ反響を呼び社会現象となった一本のドキュメンタリーがあります。今回、京都大学の塩瀬先生より思いがけない提案をいただき、改めてエンデのラストメッセージを読み解く機会を頂きました。エンデが死の前年に語ったテープを基にした「エンデの遺言 根源からお金を問う」が5年後に完成しました。エンデには、NHKスペシャル「アインシュタイン」で物理学とは違う「いのちの時間」について語っていただきました。

シリーズを終えた雑談の中で、「本当に考えたいテーマがある」とはじめられ、そこで<お金(マネー)>という意表を超えた問題が提起されたのです。放送に対する反響の大きさは、そこに多くの可能性と希望があり化学反応が起きたのだ思います。エンデが世を去り25年が経ちました。時間は過ぎましたがこのメッセージは解決しないままに今日に至っています。すぐに答えはありません。しかし、そこには希望のよすががあるように感じています。エンデへのインタビューの抜粋です。

『ヨーロッパの神学用語には、希望は、愛と信仰と同様に超自然的な徳です。自然の徳とは寛容や勇気、正直です。希望は超自然的なもので、そうでないにもかかわらず持てるものです。思考だけが未来を創造する力なのです(意訳)』

ほとんど偶然に開かれるこの場で皆さまと小さなヒントが見つかればとても嬉しいですね。

 

|ゲストプロフィール|

河邑 厚徳   KAWAMURA Atsunori

元NHKディレクター、映画監督。BS特集「エンデの遺言」(1999、ギャラクシー賞受賞)、NHKスペシャル「アインシュタイン・ロマン」(1991)、「チベット死者の書」(1993)、ETV「未来への教室」(2000~2003)など、膨大な数の番組制作を企画、取材、指揮し、その時代時代が抱える社会的課題を美しい映像ととも世に送り出した。

 


◆今回のイベント配信の趣旨

「けっして易しくはないが、いま大切にしたい対話の配信」 塩瀬隆之(京都大学)

BS特集「エンデの遺言~根源からお金を問う~」(1999)は、放送直後から大きな反響を呼び、2000年代前半に数百種類も生まれた地域通貨ブームを予見したかのような記念碑的な番組でした。児童文学作家ミヒャエル・エンデが晩年関心をもっていたのは意外にも「お金」でした。そのお金に向けられた根源的な問いを、元NHKディレクターで映画監督の河邑厚徳さんが映像化したものです。20年たった今でも社会課題解決に献身する実践者のあいだで語り草となるほどの伝説的な番組でした。しかし地域通貨の試みも5年ほど経ったころから元の思想や哲学とは異なる柵に絡めとられるようにその影を薄めていってしまいました。そして社会は再び大きなシステムに取り込まれるかのごとく、時間泥棒に抗えない毎日を無自覚に受け入れてしまっていたのです。

21世紀に入ってからも、河邑さんによって映像化されたエンデの言葉は、わたしたちの前に幾度となくその情景を思い起こさせました。そして2020年の今年、世界中を襲った新型コロナウィルスの影響で一変した社会の報道は、まるで番組「エンデの遺言」がフラッシュバックするかのような衝撃でした。今こそ「エンデの遺言」について考え直したいと想い、この番組制作を指揮された河邑さんに当時のことをおうかがいしながら、エンデが遺した根源的な問いについてもう一度考える機会にしたいと考えました。

このイベント配信は、「エンデの遺言」の番組か関連本のいずれかをご覧になっていることを前提にスタートします。内容についても、ほとんど説明いたしません。そのため、いずれもご覧になったことのない方にとっては、登場人物も内容も分かりにくく対話を追いかけることが易しくないかもしれません。しかしそれでもコロナ禍で一変した社会と向き合う大切な視座を得る参考に少しでもなればという想いで、あえてそのまま配信させてください。もし当該番組を見たことがなかったり、本を読まれたことがなかったとしても、「モモ」や「はてしない物語」をはじめ、何らかの方法でエンデの作品や、河邑さんが指揮されたNHKの様々な番組に、知らず知らずのうちに触れる機会のあった方は少なくないはずで、そういった方にとってもきっとお楽しみいただけるものと信じています。内容について補足的な説明をしない代わりに、6人の聞き手にご参加いただく問いのデザインとしました。それぞれのご経験、お仕事の差異などから、多様な関心事項を開くような問いを投げかけてくださるものと期待しています。

配信をご覧いただいた後は、きっと「エンデの遺言」や「モモ」を読み返したくなると思います。そして、何か温かいものが皆さんの心の中に残りましたら、ぜひまたその想いをどなたかにお裾分けしてあげてください。河邑監督がどのようにエンデの言葉を受け取り、当時の社会情勢の中からどういった番組構成で映像化したのか、コロナ禍の今、耳を澄ましてわたしたちと一緒に聞いてみてください。


◆視聴申込

下記フォームから事前にお申込ください(締切:10月1日(木)中) 受付は終了いたしました

10月2日(金)当日の午後に視聴用リンクをお申込のメールアドレスにお送りします。


主催:Impact Hub Kyoto
協力:浅井俊子、中家寿之、東健二郎、小島寛大、松尾浩晃、京都大学総合博物館 塩瀬研究室

お問合せ:[email protected]

 

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