サーキュラーエコノミーへ向けての実践とエコシステム構築
サーキュラーエコノミーへ向けての実践とエコシステム構築
本フォーラムでは、京都におけるサーキュラーエコノミーの実践者らへの支援を強化し、その活動をさらに広げるための具体的な施策を探ります。多様なステークホルダーが、未来の社会像を浮かべて有機的に連携することにより、個々の力を結集し、都市全体のレジリエンス向上を実現するための具体的なアクションプランを策定します。
毎回、価値の転換となるアイディアをもったトップランナーを紹介する『HUB Inspire Me!』
Impact Hub Kyotoでは、先月、これからの経済・文明の在り方を問う映画『Money & Life』の監督をお招きし、上映会とトークイベントを開催しました。
今回のInspire Me!はそれを受けて、コミュニケーション・プロセス・デザイナーの 井口奈保(いぐち なほ)さんをお迎えし,さらに新しい生き方、新しい経済の在り方について皆さんと考えていきたいと思います。
「Every day is a piece of art」
〜貨幣の意味を変革する:愛と信頼にもとづくギフトとしての貨幣へ―ベルリンでのアートプロジェクトを中心に
コミュニケーション・プロセス・デザイナーとして国内外で活躍していた井口さんは、2年前からベルリンであるアートプロジェクトを行っています。
そのプロジェクトは、ベルリンでの2年間の生活を、お金を稼ぐことにいっさい縛られず、友人たちの愛と信頼によりギフトされたお金だけで生き尽くすというプロジェクト。27人が計250万円をギフトしてくれました。
日本に一時帰国する井口さんに、プロジェクトの現在を伺います。そしてなぜ、このようなプロジェクトをするに至ったのか? また2年を終え、これからどうするつもりなのか?迫ってみたいと思います。
あわせて、現在のベルリンの文化・アートシーンについても生々しくご報告いただこうと思います。
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■ 日時
2015年6月11日(木)18:00~20:00
■ 場所
Impact Hub Kyoto
■ スケジュール
17:30 会場
18:00~19:00 井口奈保レクチャー
19:15~20:00 井口奈保と熊倉敬聡(京都造形芸術大学)の対談、会場との質疑応答
■ 参加費
ドネーションでお願いします。
■ ゲストプロフィール
井口奈保
2013年ベルリンに移住。自らの生活すべてをプロトタイプとし、生き方そのものをアート作品にする社会彫刻家。傍ら、ヨーロッパの中心であるベルリンが誇る自由とクリエイティビティに満ちた希有な文化を、日本やアジア諸国と繋げ新たなる化学反応を生むべく、多岐に渡る企画のキュレーターとして活動。2014年はベルリンの壁崩壊25周年記念「AFTER25カンファレンス」キュレーション、ベルリンへの日本派遣団オーガナイズ、ベルリン東京姉妹都市20周年記念「BERLINxTOKYO展示会」キュレーション、RESONANZデジタルメディアアートライブオーガナイズ。ベルリンのグラフィック・ファシリテーターのためのコミュニティ「vizthink Berlin 」発起人の1人としてドイツ、ヨーロッパのネットワークを構築中。http://vizthink.de/ueber-uns/team-berlin/
日本在住時代に作り始めた方法論「コミュニケーション・プロセス・デザイン」も鋭意継続中。「人間の社会的活動の最小単位はコミュニケーション」と定義付け、 コミュニケーションのコンテンツではなく「プロセス」に着眼。 その領域は組織デザイン、 コミュニティ育成 、プロジェクトファシリテーション、リーダーシップ開発、プレゼンテーションコーチングなど多様。グラフィックファシリテーション講座やコーチングはオンラインセッションを提供。また帰国時にクライアントワークやワークショップ、講演を行う。
2009年より「TEDxTokyo」の立ち上げに関わり、2012年までオペレーション・ディレクターを務める。また10~30代のリーダーを中心としたコミュニティ「TEDxTokyo yz」をTEDxTokyoのスピンオフとして発足。世界をよりよい方向へ導くために行動を起こす若者が集うコミュニティとなっている。
慶応大学文学部人間科学専攻。California School of Professional Psychology 組織心理学修士取得。Grove Consultants Internationalにてグラフィック・ファシリテーションの訓練を受ける。
プレゼンテーション TEDxKyoto2012 https://www.youtube.com/watch?v=mAWk7oH1zKE
寄稿 『季刊誌DBJ』 http://www.dbj.jp/pdf/co/info/quarterly/no_018.pdf
■ 対談者プロフィール
熊倉 敬聡
京都造形芸術大学教授。1980 年代はフランス文学、特に「ステファヌ・マラルメの〈経済学〉」を研究。1990年代は、コンテンポラリー・アートやダンスに関する研究・評論、企画、実践等を行う。2000年代は、教育現場の変革の作業を展開し、大学を地域・社会へと開く新しい学び場「三田の家」の立ち上げ・運営に関わる。現在は21世紀的精神性の研究・実践に従事するとともに、新たな社会変革の拠点Impact Hub Kyotoの運営に携わる。主な著作に『瞑想とギフトエコノミー』、『汎瞑想』、『美学特殊C』、『脱芸術/脱資本主義論』。
■ 申込み・お問い合わせ
http://goo.gl/forms/KxBlFTHKlI
企画・主催/Impact Hub Kyoto