動画公開:塩瀬隆之先生×ニールセン北村朋子さん対談企画~フォルケホイスコーレについてニールセン北村朋子さんに聞いてみる~
18 2月 2022 - hubkyoto

Impact Hub Kyotoで「ユヌスプロジェクト」「理想の学校」など、多数の教育系ワークショップを実施されたこともある塩瀬隆之先生とデンマークのロラン島でご活躍されているニールセン北村朋子さんが対談されました。

テーマは「生涯の学び」。

デンマーク発祥で100年以上の歴史ある教育機関「フォルケ ホイスコーレ」についてお二人の対談を通じて一緒に学んでいきましょう。

概要

Impact Hub Kyotoでは、最近名前を聞く機会が増えてきたデンマーク流民主主義国家の基盤とも言われる成人のための学校「フォルケホイスコーレ」についてお話をうかがいます。

デンマーク ロラン島で「食」をテーマとしたフォルケホイスコーレを2022年に開校予定のニールセン北村朋子さんを話し手に、理想の学び場さがしや学校づくりプロジェクトを仕掛けている京都大学総合博物館の塩瀬隆之さんを聞き手に、それぞれお迎えしました。

フォルケホイスコーレとは、19世紀デンマークで生まれた「民衆による民衆のための学校」のことで17歳以上の成人は誰でも入学できます。
デンマークがヨーロッパを代表する酪農国家になるうえで欠かせない教育機関でもあり、その影響はヨーロッパ周辺諸国に留まらず、大正初期の日本にまで伝わったとされています。

「国民高等学校」と訳出されて日本に紹介されたのが1920年前後、まさにここImpact Hub Kyotoが入居する京都中央電話局西陣分局が建立したのと時を同じくします。

それから100年の時を経て、いまなぜ再びフォルケホイスコーレが注目を集めているのか。それは競争社会から共創社会へ転換を図るにあたって、国民一人一人が対話を通じて自らの学びを更新していく場が欠かせないからです。

Impact Hub Kyotoには、いまの社会に疑問を呈し、世界を変えたいと強く欲する人たちがたくさん集まります。

ここで実現したい対話の場が、まさに教科書よりも実践を重んじ、教わることよりも対話を大切にするフォルケホイスコーレの思想と重なります。

デンマークでは、どのようなこの自律的学習を促進する場がつくられてきたのか、ニールセン北村朋子さんのお話からヒントを得たいと思います。

登壇者

話し手:ニールセン北村朋子

デンマークのロラン島在住。Cultural Translator、共生ナビゲーター、アドバイザー、ジャーナリスト。地球と人にうれしいライフスタイルと社会の構築の追求がライフワーク。The Foreign Press Association in Denmarkメンバー。ロラン島で日本とデンマーク、世界を結ぶ食がテーマのインターナショナル・フォルケホイスコーレの立ち上げ準備中。ご子息が通われた森の幼稚園の立ち上げメンバーでもある。著書に『ロラン島のエコ・チャレンジ~デンマーク発、自然エネルギー100%の島~』。2021年デンマーク地方議会選挙ロラン市議会議員候補。AIDA DESIGN LAB理事。

聞き手:塩瀬隆之

1973年生まれ。博士(工学)。京都大学総合博物館准教授。京都大学工学部卒業、同大学院工学研究科修了。専門はシステム工学。2012年7月より経済産業省産業技術政策課にて技術戦略担当の課長補佐に従事。2014年7月より現職。小中高校におけるキャリア教育、ワークショップ多数。平成29年度文部科学大臣賞(科学技術分野の理解増進)受賞。著書に『未来を変える 偉人の言葉』(新星出版社、2021)『問いのデザイン創造的対話のファシリテーション』(学芸出版社、2020)、『インクルーシブデザイン:社会の課題を解決する参加型デザイン』(学芸出版社、2014)など。

主催:

Impact Hub Kyoto

京都西陣町屋スタジオ