開催レポート | Unwind Meetup:WILLERが拓くMaaSの世界 [共創ラボ]
1 10月 2019 - impact hub kyoto

2019年第一回目の共創ラボを、「Unwind Meetup:WILLERが拓くMaaSの世界」 と題して開催しました!

講師には、WILLERグループより、MaaS(マース:Mobility as a Service)による社会実装の重要プロジェクトを担う、京都丹後鉄道の寒竹聖一氏(京都丹後鉄道、WILLER TRAINS(株) 代表取締役CEO)をお招きし、同分野による地域、サービス、テクノロジーの実装に向けた共創の可能性をテーマにお話しを伺いました。

MaaSは、一般的には、これまで個別に経路検索・予約・決裁していた交通サービスを、ワンストップで利用できる移動プラットフォームとして知られています。
寒竹氏からは、日本における人口減少、高齢化、インバウンドといった社会課題を共有した上で、「世界中の人々がもっと自由に、もっと直感的に、世界とつながること」というWILLERグループの考える独自のMaaS像が示されました。

 

その上で、あえて社会インフラに難しさを抱える地方でMaaSに取り組む意義について、京都丹後鉄道の事業を事例に語られました。京都丹後鉄道では、アプリとQRコードシステムの導入により、利便性の向上や交通弱者への対応、チケットレス対応等の課題に取り組んでいます。特徴的なのは、交通事業者単体ではなく、沿線自治体や観光関係者、体験提供者を巻き込んでプロジェクトを進めようとしていることで、今後分野を横断した取り組みになることが期待されます。

 

また、「情報の統合」「予約と決裁の統合」「サービスの統合」にとどまらず、国や自治体、事業者と協力した交通+福祉/観光といった「政策の統合」を視野に入れている、というお話しが印象的でした。

 

質疑応答では、都市型MaaSと地方型MaaSの違いや、アプリ型ーICカード型のメリット/デメリット、今後のMaaSプラットフォームの行方など多くの質問が出され、活発な質疑応答になりました。

最後に、京都ホームシェアリングクラブの小林和子氏から、次回以降の共創ラボのテーマとして、民泊事業をめぐる課題やホストのコミュニティにおける取り組みについて紹介いただきました。拡大するシェアリング・エコノミーの中で、Airbnb等のプラットフォームを活用していかに地域の活性化やまちづくりに結びつけていくのか、という問題提起を参加者と共有しました。

 

(開催日:2019年9月24日)