【イベント開催報告】「日本文化で世界をひとつに!」伊藤研人さん・浜村知成さん対談企画
29 6月 2017 - impact hub kyoto

 

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平和のために、
世界をひとつにするために、
なぜ日本文化が鍵になるのか!

それぞれに世界を見て、
平和を考え抜き、
同じ答えに行き着いた伊藤研人さんと浜村知成さんの対談企画でした。

 

 

伊藤研人さんは子どもの頃より、宇宙開発に関心があったそうで、

宇宙空間の中での生活のためには、完全循環型にしないといけないので、

環境問題に関心が出てきたそうです。

 

印象的だったのは、過酷なオーストラリアのバナナ農場でリーダーになった時に学んだ労働環境で見つけた日本観でした。多国籍の人々が働きに来る労働環境の中で、体格的に劣るアジア系は、この職場では1割しか残らない。けれど、なぜか日本人だけが7割残ったということで再認識したその忍耐強さや真面目さ。
この農場で1日も働いていない時に、5万円を貸してくれたという農場主。
そこで信用を得られたのは、伊藤さんが日本人だったから。それは過去からの日本人という信用だったり、日本人がいい仕事をしていたという過去の実績のおかげだったのだとか。
伊藤さんは、日本人の特徴として、
1.ストレス社会でも、我慢できる忍耐、やせ我慢できる力
2.バナナ収穫道のように、改善・洗練していった「道」
3.どこの国よりも、全体を見て、おもんぱかる、調和することを考える「和」の精神
リーダーのために頑張ったんじゃなく、全体のために判断する心
そんな日本に可能性を感じたそうです。

 

 

今、伊藤さんは、世界196か国の着物を製作し、クラウドファンディングにも挑戦するとのこと。
「織物技術は世界一。日本人がその価値を感じていない。人類最高のものを預かっているこの着物が持続可能社会ののろしになってほしい」という想いを語っておられました。
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浜村さんは、「戦争のない平和な世界を作る」というテーマで、イギリスのブラットフォードで平和学を学んだ方です。今は烏丸御池の近くで、武士道をテーマにした居酒屋「士心」を経営されています。

武士道に注目したのは、それが日本の根底にあるんじゃないか、という思いだったそうです。

武士道は、神道、仏教、儒教の融合であることから、色々な要素を和えていいものを作っていく。

そんな融合していく力が必要だとのこと。
浜村さんは講演の中で、好きな武士は山岡鉄舟だと話していました。
強さの追求の末に、不安が消え、無敵とは敵がいない境地だと悟るという武士道。
「武」・・矛を止める、争いを止める
「士」・・極めた人

 

というのが武士の本来の意味なんだそうです。

お二人の話を聞いていると、とても日本人の持つ能力の可能性を感じますね!

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