What is Impact Hub Kyoto?

Dōjō for Change.  — 自ら変化の渦であれ —

Impact Hub Kyotoは、いまの社会、世界を変えたいと強く欲する人たちが集い、学び合い、新たな行動を起こす場所です。しかし、社会や世界を変えるためには、まず何よりも自分自身が変わらなければ、持続可能なインパクトも生まれません。そこでImpact Hub Kyotoは「社会の変革」「人と自然との関係の変革」とともに「自分自身の変革」を促します。自分の身体とこころを調え、生きるエネルギーを存分に発揮して自ら変化の渦となる。そしてこの三つの変革が渦巻きあうところで、これまでにない新しい道、Art of Livingを共に創り出したい。そのArt of Livingを極める「道場」こそ、Impact Hub Kyotoです。

 

 

 

 

 

 

Impact Hub Kyoto からのお知らせ




コワーキングスペースには「Montague Booksellers」という本屋さんも併設されています

montagbooksellers

Impact Hub Kyotoの中の本屋さんならではの選書と美味しい珈琲をいれてお待ちしておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
http://montagbooksellers.com/



移転のお知らせ

西陣産業創造會舘

Impact Hub Kyotoは、2016年4月1日より京都市上京区の西陣の地へ移転いたします。皆さまには、3年間にわたって鞍馬口の旧会所を愛していただき、 誠にありがとうございました。

移転先は、「西陣産業創造會館」(旧「NTT西陣電話局」)という新たな名称のビジネスインキュベーション施設の2Fと3Fになります。 この建物は大正10年の建築で、登録文化財でもあるため大変趣きのある場所です。

私たちは、この移転のプロジェクトを “Reborn” と名づけました。生命体が何度も脱皮しながら成長していくように、HUB Kyotoにも新たな命が吹き込まれたことでしょう。 どうぞ新生HUBもよろしくお願いいたします。

詳しいアクセス情報はこちら


Meaningful Content

気づきや創意あふれるイベント

時流にあおられず、物事の本質を探求できる京都で、いまの社会を変え「もう一つの世界」を創り出すために、気づきや創意あふれるイベントや講座を企画します。メンバーたちが時間をかけて互いの志・感性を深め合う機会をより重視して、主に(1)新しいコミュニティの形を探るもの、(2)自分の心身を調えるもの、(3)プロジェクトを育むもの、(4)各自の活動のヒントや知的刺激を得るためのもの、という4種類のプログラムを構想しています。

Vibrant Community

誰もが歓迎されるコミュニティ

千年以上の深い文化と現代的な感性が巧みに融合する京都にあって、Impact Hub Kyotoは、多彩な分野、多様な年代の独自性ある人たちが出会い、渦巻き、磨き合う台風の目のようなコミュニティを目指します。年齢・国籍・肩書きを問わず、誰もが歓待され、各々の個性が生かされる活気に満ちたコミュニティをゆっくりと丁寧に創っていきたい。そして、世界中のHubの同志たちとつながることで、地球規模でのコミュニティへと開かれていきます。

ビジネスを図解する ピクト図解 ABD読書会

企業にはそれぞれ事業を運営する仕組みがあります。それを言葉だけで説明しようとすると大変なことになることが多いものです。そうでなく、ぱっと見せるだけで相手に伝わるようにまとめる。簡単なシンボル記号を使って絵にする。それがピクト図解です。自分たちがしていること、今後取り組みたいことを自分自身で理解し、仲間を増やしていくのに役立ちます。 活字を読む負担をあまり感じずに読めるアクティブ・ブック・ダイアローグ(Active Book Dialogue: ABD読書法® (下記参照))で一緒に読んでみましょう。   ■題材本:ピクト図解(ビジネスモデルを見える化する) <著者> 板橋 悟(公式Webサイト:http://3w1h.jp/) <目次> 1.ビジネス想像力クイズ 2.ピクト図解とは 3.ビジネスモデルを解読する 4.ダイアグラム発想法 5.アナロジー発想法 6.アイディアの風呂敷をたたむ   ■アクティブ・ブック・ダイアローグ(Active Book Dialogue: ABD)読書法®︎とは? http://www.abd-abd.com/ 1冊の本を ・参加者が分担して読む。 ・読んだ内容を数枚の紙に書く。 ・読んだ内容をみんなでリレーしてプレゼンし説明し合う。 ・深掘りして考えたいことを見つけ、共通して考えたい参加者同士で語り合う。 と様々なアプローチで本の内容に触れられる読書法です。読む活字は少なくてもみんな対等で読めます。 *ご注意:事前に対象本を購入する、あるいは、読む「必要はありません」 (事前に購入したり読んだりして頂いても、もちろん結構です)   開催日|When? 2019年3月26日(火)19:00~21:45 (18:30開場) 参加方法| How to join… More
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Stories

ブログ

こちらからImpact Hub Kyotoのレポートやメンバーの声を発信していきます。

Kyotango Hack 2018 (共創ラボ) 報告レポート

今年もやってきました、共創ラボの季節が!! ◆『共創ラボ』とは、 毎年、異なる全国の地域課題をテーマに取り上げ、実際の舞台となる地域で開催し、 本来地域の持つ魅力を活かし継続的な課題解決策を提言・実行する取り組みです。   今年は、11月23日(金)〜24日(土)に京丹後で、『Kyotango Hack』と銘打ち、 共創ラボを開催しました。   *Hackに込められた想い〜〜〜 【ハッカソン(Hackathon)】とは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語です。 またハッカソンは、エンジニア、デザイナー、プランナー、マーケターなどが集まってチームを形成し、 与えられたテーマに対して、それぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期間(1日~1週間程度)に集中して サービスやシステム、アプリケーションなどを開発する開発イベントの一種です。 「ハック」や「ハッカー」といった言葉は、システムやソフトウェアを解析・改造するなど、 「物事を改善していく」という意味合いを持つポジティブな言葉です。 決められた期間の中でチームでマラソンの様に走っていきながら「物事を改善」するのが、ハッカソンです! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   ◆Kyotango Hackでは、 『モビリティ』『国際観光』『農業』のテーマを基に、 実際に最前線で地域課題に取り組んでいる方々を『チャレンジセッター』としてお呼びしました。   『モビリティ』 目的:京丹後鉄道を利用した京丹後地域の活性化のため、多様なステークホルダーの参画や交通施策を活用し、 個人や組織、地域のモビリティ(移動状況)が、社会にも個人にも望ましく変化する地域社会を創る。 チャレンジセッター:WILLER TRAINS株式会社   『国際観光』 目的:京丹後地域は観光地としてのポテンシャルを持ちながら、海外観光客の誘致が進んでいるエリアと 進んでいないエリアのギャップに対して、空き家を有効な雇用創出に使うことで、地域課題の解決にあたる。 チャレンジセッター:中山慶様 一般社団法人里山デザイン インバウンド事業担当 『持続可能な農業』 岡村芳広様 一般社団法人Tsuchika 代表理事… More

【開催レポート】ABD読書会『LIFE SHIFT』

ABD読書会『LIFE SHIFT』開催レポート   「100歳まで生きれるなら、どんな人生を過ごしたいですか?」   こんにちは、ImpactHub Kyotoインターン生の近藤百合菜です。 2018年7月20日、Impact Hub会員の小室勝裕さん主催でABD読書会を開催しました。 ※ABD読書会とは(以下URLを参照 http://www.abd-abd.com/) 今回読んだ本は、『LIFE SHIFT 100年時代の生存戦略』。 出典:楽天ブックス 本の題名を知らない方も、「100年時代」というワードは聞き覚えがあるのではないでしょうか。それもそのはず。この本が発表されてから、色んなメディアが「100年時代の○○」というタイトルで記事を出しているからです。2017年流行語大賞でも「人生100年時代」がノミネートされました。 「…100年時代って、実際どうなの?」   今回の読書会参加者の方々から、読書前にあがった声です。100年という途方も無い数字を突きつけられ、「100年生きれるなんて幸せ!」というより「老後の貯金とかどうすればいいの…」と、みなさん不安を感じていました。 最初に参加した意図を共有することで場の一体感が高まります 参加者ひとりひとりの気持ちを共有し終えた後は、いよいよ読書。 一章ずつ分担して本を読み進め、内容をまとめていきます。 みなさん真剣に取り組んでいます 章によっては難解な章もあり、苦戦している方もいらっしゃいましたが、全員時間内にまとめまで終えることが出来ました。 読み終えたあとは、一人ずつ自分のまとめた章を発表していきます。時に主催の小室さんの解説を交えながら、本の内容をじっくり理解していきました。 みなさんの発表のなかで印象に残ったキーワードは、「無形資産」。無形資産とは、家族、友人、スキル・知識、肉体的・精神的健康といった、「お金に換算できないもの」をさします。 「そんな無形資産を、もっと意識しよう!」   と、本書は主張しています。   例えば、人はお金などの有形資産の話ばかりしがちですが、「パートナーとの関わりかた」「余暇の使いかた」の話に時間を費やすことを提唱したり。給料・年金など有形資産のみで繋がる企業と働き手に対し、「職場外でのつながり作りの後押し」など、無形遺産でのつながりを契約に反映させるべきだと述べていたり。   カタチに残らないものは、定量的に評価するのが難しいため、ついついおろそかにしてしまいますよね。では、「定量すること」に重きを置かなければいいのか。重きを置かないためにはどうすればよいのか。考えてみるのも楽しいかもしれません。 「もっと本の中身を知りたい」   そんな読者の声が聞こえてきました。では折角なので、私が読んだ章を詳しく解説しましょう。   私の担当は「第6章 新しいステージ-選択肢の多様化-」でした。 シンプルにまとめると、この章が言いたいことは、 100年時代では… More

聞きたい!この人のお話

縁あってこの“道場”に引き寄せられた多様なメンバーの活動や描き出そうとしている未来の展望を紹介していきます。

『聞きたい!この人のお話』 Vol.6 ~ 江口紀文さん

アパレルを中心に、様々なプロジェクトに参画されている江口さん。この度、その一つのブランド『tadas』がオープンしました! そのtadasについての話を聞きながら、マルチタスキングに対する考え方やお仕事に対する情熱、そして普段大切にされている想いを伺いました。 この度は『tadas』オープンおめでとうございます!このブランドに関わった経緯を教えてください。 全ての始まりは、実はImpact Hub Kyotoからなんです。 私は元々3つの組織に携わっていました。私が代表を務めてアパレル小売のコンサルティングを行う『null』、ヒューマンフォーラム、SPINNSです。それに加え、アパレル会社へ通販コンサルも行なっています。 https://www.nullkyoto.net/ 「null」 http://www.humanforum.co.jp/ 「ヒューマンフォーラム」 https://tadas.theshop.jp/ 「tadas」 http://www.spinns.com/ 「SPINNS」 一番注力している「null」関連の案件でいろいろ声をかけてもらっているのが現状ですが、その中で昨年Impact Hub KyotoでのIoTサロンに参加した際にお会いした堀江さんと仲良くなりました。そのご友人が立ち上げを予定しているプロジェクトの話を聞き、一度会ってみようと思ったことがきっかけです。立ち上げの場所が私の出身地である富山県であることも何かの縁を感じました。そうして現tadas代表、株式会社オズリンクスの原井さんと会うことになりました。 原井さんの印象は、とても熱意のある方だということです。「地域の人を雇って使われなくなった着物を扱う事業」というコンセプトは決まっており、私のこれまでの経験を元にそれを形にしていくことが私に求められていることでした。現地も視察して本格的に参画したのが今年1月初旬ですね。 基本的には原井さんからのアイデアや要望を利益や数量など数字、仕組みで詳細を詰める、という細かい部分で仕事を進めるという具合でした。 アパレル業界に携わるきっかけは何ですか? 古着がすごく好きだったんです。古着が好きで会社に入ったんですが、特にアパレル業界はトレンドを見極めながらその波を掴む必要があります。生き残るためにいつも必死に考えることを繰り返すうちに、いつしか数字を見るようになりました。数字を見るようになると仕組みを考えるようになるんです。元々プログラマーもやっていて、しっかりした仕組みがないと淘汰されていく会社を何社もみてきたという経験もあり、そういう面も含めて、「好きなこと」と「仕組み」の両方を見る経験できたのがよかったかなと今では思っています。 仕事をする上で大切にしている考え方は何ですか? 『長く付き合いたい』これに尽きますね。 これはヒューマンフォーラムで学んだ教えでもありますが、長く付き合うためには、周りの仲間がちゃんと幸せか、お客さんと取引先がちゃんと幸せか、家族がちゃんと幸せか、をきちんと見ることが大事です。そしてあとは「未来があるか」ということ。時間軸で見て10年後・20年後もちゃんと幸せかどうか、社会性があるかという点は常に考えますね。 今回の「tadas」の件にしても、例えばコスト面を考慮して中国で製造してすごい利益を出したとしても、やはりそこに未来は感じませんが、地元地域にきちんとお金が落ちて経済が回るという部分に未来を感じました。原井さんが元々ある価値をクローズアップしたいというパワーをすごく持っていて、そこに共感しました。「tadas」の想いとして八尾の町全体を活性化したいということで、例えば縫い子さんの技術を最大限活用しています。昔は裁縫ができない人は嫁ぐ際に裁縫教室に行ったという文化がありましたが今はなくなってしまいました。ただ裁縫教室の先生をやっていた人の腕は感服するものがあります。本当に上手なんですよ!すごい技術はあるのに手を余らせている状況だったのですが、これはいいなと直感しました。 現実的な部分も含めて永続的にやっていけるのかということは常に念頭に置いて、いつもかなり自問自答します。 生まれ育った地元に戻ることに関してはいかがでしたか? 地元愛はやっぱりありますし、自分が長男というのもありいつか帰らなきゃと、そしていつか地元で仕事したいなと思ってはいました。特に新しいことをリリースする仕事で地元に貢献できるのは嬉しいですしとても喜ばれます。 自分のルーツもやはり富山や北陸にあると思っています。日本海側って雲がすごく厚くて、普段は昼間も電気をつけていたイメージがあるくらい暗いんですよ。さらに周りには山があり海がありまるで閉じ込められている感じがするんですよね。僕は音楽が好きで特にUKロックが好きなんですが、考えて見るとイギリスの気候は北陸とよく似ているのがそう思わせたのかなと思うんです。そういうことを鑑みると僕のルーツはやはりそこにあると思っています。 今の社会に対して思うところや情熱を持っていることはありますか? ”楽しいこと”ってそれぞれいろいろな形があると思っていますが、いろいろなものを組み合わせていろいろな楽しい形を作っていきたいですね。世の中にクローズアップされている、例えばフェスなどはそれ自体は素晴らしいことですが、それを楽しめない人もいると思っています。北陸は内向的というかバーっといくタイプではないんですが、逆に北陸の人、そういう気質の人から逆に発信するというのはそう意味では面白いかもしれない。そういう内向的な人とか僕みたいな人がちゃんと仕事してるっていうのを前面にみせていくのも例えば面白いのかなと思っています。 ”もっとシンプルに、本質を見直すこと”も今の時代において大事なのかなとも思います。僕の会社名の「null」は本来ゼロという意味ですが、あれはゼロじゃないんですよ。ゼロというのはゼロという情報があるので、「null」自体は何もない”無”を表しています。世の中にはアイデアを形にできる人もいるし、アイデアだけの人もいます。特にアイデアはあって形が作れない人に関していうと、もっと昔は単純だったなとつくづく思うんです。モノが作りたいとなったらパッと作れて、そのモノが売れたんです。それに比べて今はモノを売る際にマーケティングもしないといけないなど、形にする前に情熱が失われる機会がたくさんあると思うんです。すごい料理が上手だからふるまって稼ごうというような単純だったものが、みんなやってるからカッコいいホームページを作って、キレイな写真の撮り方を考えて、結局本質の「おいしい料理を届けること」ができなくなっている世の中に、何も考えずにそのまま表現できるようなお手伝いがしたいと思っています。 実は私はDJもやっています。DJはロックだけとかヒップホップだけなど、大抵好きなジャンルがあってそれぞれプレイするスタイルが違うんですよ。でも私はどんな曲でもかけられるんですよね。というよりも、特にこだわりがなくて、いつもお客さんを見ながらやっています。実はそれがコンプレックスだった時があって、「自分がないんじゃないか」と考えた時期もありました。ミーティングでも人の意見によって自分の意見が変わることも多々ありましたしね。でも今はやっと「それも個性じゃん、それも悪くないな」と思えるようになりました。そういう意味でも、自分の個性は様々なルーツで作られているんだから、いろんな意味合いがあっていいんじゃないかと思うようになりましたね。 今は何もかもが複雑になり過ぎているように思います。例えば服屋さんに関して言えば、本当は可愛いものやときめくものを仕入れて、「可愛いでしょ」っていうだけでいいんじゃないかなって。売り方を考え出すと夢がないなと思ってしまいます。僕は「愛」と「未来」をキーワードに、10年・20年先を見据えてシンプルにいいものを手伝ういうスタイルでこれからもやっていきたいですね。 最後に 家族には本当に感謝しています。「本当にありがとう」と感謝を示すことが難しかった時期もありましたが、そうなると心の安定がないので仕事もうまく回らなくなっていったんですよね。でも昨年は独立するかしないで悩んだ年で、やはり家族とも向き合って自分が思っている胸の内を包み隠さず伝えました。家族がそれを応援してくれたことは私のパワーにつながりましたね。この歳になって家庭はやっぱり大事だなって再認識した瞬間でした。それはもちろん親に対してもそうです。家族は私にとって頑張れる原動力です。 取材/記事:久保田啓介… More

『聞きたい!この人のお話』 Vol.5 ~ 松居佑典さん

牛肉も、豚肉も、鶏肉も、そして昆虫肉も。 これが『BugMo』の由来です。「昆虫肉を普段の食の選択肢に入れてもらい、これから先100年続く豊かな食文化を残したい」との想いを胸に今尚突き進むImpact Hub Kyotoメンバー会員の松居佑典さんに、BugMo創業に至るまでのお話を伺いました。 ==================== 『BugMo』を一文で表すと何ですか? 昆虫由来のタンパク質の養殖システム開発および生産です。   主な商品は何ですか? コオロギの肉を使ったプロテインバーがメイン商品です。 昆虫を食べることには皆さんはなかなか慣れていないので、よりクリアな需要にマッチングさせる必要があると感じました。コオロギなどの昆虫における栄養素的な機能といえば、「低脂質・高タンパク」という点なんですよね。そこで低脂質で高タンパク、つまり良質なタンパク質の需要がある市場を考えた時に、アスリートや体を鍛えている方などボディーメイキングをする方々だと思い至りました。   アスリートはトップターゲットなのでしょうか? そうですね。ただし、アスリートに限っているわけではありません。私たちが対象としているのは、ワークアウトによる筋肥大のためのプロテイン摂取を目的とする方々ではなく、日々のフィットネスやワークアウトを通して日々をより充実させたい方々なんです。   昆虫食に目を向けられた動機はどのようなものだったのでしょうか? 「開眼期」 これは私にとって出発点なのですが、私が大学4回生の春に体調を崩して大学を1年休学しています。それまでは法学部に所属していてフットサルサークルのキャプテンもしていました。法学部なので当時は「普通に弁護士になってそのために働きたい」というふわふわした人生を送っていましたが、体を壊したことをきっかけにその後1年間引きこもってしまいました。それまでは法律を学び権利で人や人権を守ることを考えていましたが、自分の体を壊し学校に通えなくなったことで初めて自分の健康の大切さに気付き、人は体が元気でなければ人のために何もできない、そもそも人は健康じゃないと何もできない、自分の夢さえも叶えられないことに気付かされました。そして至った結論が、4回生まで通った大学の中退でした。当時はほぼ単位を取り終えており残すところは卒業のみだったのですが、それでもこれ以上法学部で学ぶ意義がわからなくなってしまったんです。   体を壊した原因は食生活にありました。その後1年間をかけて本気で食生活を叩き直したおかげで、今ではコンビニのご飯が食べられなくなりましたね。その経験を通して良いものと悪いものを体が判断できるようになったことはよかったですが、当時は周りのみんなが一流企業に就職していく中で自分が人生の最後尾に置いていかれたような気になり、精神的にもきつかったことを覚えています。ただそうやってもがいた1年間で自分の体や食生活を見つめ直す中で農業や食、環境にすごく関心が出てきました。それなら海外の大学で一回環境学の視点で学んでみようと思い立ち、ニュージーランド・オークランドの大学に行きました。そこで学んだことはとても多かったですね。   「放浪期」 ニュージーランドから日本へ帰国して就職活動する前にタイやカンボジアへ立ち寄り数ヶ月間放浪の旅をしました。東南アジアではカシューナッツ栽培が盛んですが、工場という加工工程を持たないために漆科であるカシューナッツの採取に手がかぶれてしまう現地の方の姿、それに対してサポートを一切しない国、またバイヤーに買い叩かれている現状に対し強い憤りを感じた旅となりましたね。 帰国してからはしばらく日本の電機メーカーで働いていましたが、食や農業に携わりたいという想いは日に日に強くなっていたところで、当時の放浪中にみた光景を思い出しました。それに加えて男社会である電機メーカーでの従業員の食生活の悪さも目の当たりにし、そのような社会人に対してもっとヘルシーな食事があってもいいなという思いも加わり、東南アジアの現地の人に加工工程を与えることができ且つ私たち側からは高品質でヘルシーなスナックとしてカシューナッツを日本人に享受できるとの考えに至りました。思い立てばすぐ行動、ということですぐさまリサーチのためにカンボジアにリサーチに行きました。初めは昆虫を養殖魚の餌にするか人間に提供するかを迷っていました。カンボジアでは魚の養殖が盛んになってきてはいましたが、天然の方が良く養殖の魚は体に良くないという思想は根強く残っていたため、昆虫肉からなる高品質なタンパク質を養殖魚に摂取させることをまずは念頭に置いてリサーチを始めました。   「追い剥ぎ、のち人の優しさ」 実は私、カンボジアで強盗に襲われて身ぐるみ剥がされるという経験をしているんです。リサーチ中に不用意に色々な人に声をかけてしまったことから、良からぬ人に閉じ込められて物を差し出すよう迫られました。カードもお金も全て盗られてしまい一銭もなくなったのですが、それでも現地には助けてくれる人がいたんですよね。彼らは僕を家に泊めてくれてご飯まで食べさせてくれたんです。それどころか甕の中に残してあったごちそうの天然魚を私に食べさせてくれるんですよ。さらには「ゆうすけ、今日は高級なアリが取れたぞ!」と言ってご飯にもかけてくれるんですよ!これまでもちろんアジア諸国で昆虫を食べる文化は知っていましたがこれまで食べたことがなかったにも関わらず、そこではそのアリを食べたんですよね。彼らが私のことを本当に思ってくれて、貴重な天然魚と高級なアリを出してくれる。その優しさに心から感謝と感動を感じるとともに、その昆虫食のある文化がいいなとそのとき素直に思いました。 そしてそこから、人に向けた昆虫肉の提供に進むことになるわけです。   松居さんが事業を通して大事にしている想いは何ですか? 体を壊した経験があるからこそ、自分のテーマとして「自分の体も未来も自分でデザインできる」ことに対してものすごく欲望があると思うんですよ。それがまさに今の事業の原点ですね。   現在、日本では牛や豚など牧畜の餌の80%を輸入に依存しています。そしてその餌を世界中が取り合っているのが現状です。要するに、明日私たちの食卓に同じ肉が同じ値段で上がる保証はどこにもないということが言えます。それにも関わらず自分の健康さえ他の要因に影響を及ぼされていることに私はすごく憤りを感じています。また一方で発展途上国の方々も先進国の畜産の飼料を作るために土地を買い抑えられており、先進国のために大豆やコーンなどを作らされている、そしてその横では食糧不足や水不足に苦しんでいる人たちがいる。これでは彼らが彼らのニーズを自分でコントロールできていない、そして彼らから輸入している私たちも食の安全性などを自分たちでコントロールすることができていない。この現状を世界中の人たちがみんなでコントロールすることができたら、私はそれが最高だと思っています。   個人的にはいずれ貿易は無くなると思っています。自分たちの地域で作れたらより安くより安全なものが作れる、だから例えばアフリカで昆虫を育てて日本に輸入すればいいのではとよく言われますが、私にとってはそれは違うんですよ。今のビジネスでは安く作って高く売るっていうのは当たり前で基本だと思いますが、やはり世界でそれぞれに自立するものを作りたいわけで、トレーディングはしたくないですね。お肉に関しても例えば京都の人が食べる肉は京都で作ったらいいと思っています。ただし現状では飼料の調達など克服すべき難題があるため、昆虫肉でならその世界の実現が可能なのではないかと考えています。現在は昆虫肉の値段が高いのですが、今後『地産地消』『自産自消』が進めば、当たり前のタンパク質として昆虫肉を世界中の人たちと享受できると思っています。   「世界中ひとりひとりの人が自分の体も未来も自分がデザインして歩めるような世の中にすること」。私が今の事業でやりたいことは決して昆虫肉が作ることでも途上国の人が抱える食料問題を解決することでもありません。日本もアフリカもアジアも全員が自分で自分の地域で食料を作れるようになる、自分の体を誰にも脅かされない世の中を作る、そしてその中で意義のある人生を送れるような社会を作ることが私の本当の目標です。   ====================  … More

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会所の利用について

「会所」=多様な人々が身分や肩書きを超えて交歓し共創する場。Impact Hub Kyoto は現代の会所的な役割を果たすべく、京都ならではのコワーキングスペースとして、機能に応じた様々な空間を提供します。