先月16日に、「人と技術の関係」を多角的に探究するイベント「AIとCompassion~開発者とユーザーがともに考える技術受容~」を開催しました。哲学者、ロボットエンジニア、システム工学者など、各分野の専門家たちが集まり、参加者とともに「技術の未来」を哲学カフェ形式で議論することができました!
イベントの後半では、「マンガソン」と呼ばれる2コマ漫画のアイデア出しセッションを行いました。これは、ハッカソンの準備段階にあたるもので、迅速なイメージ共有を目指したユニークな取り組みです。漫画家の指導のもと、ユートピアとディストピア、両方の視点から技術の未来を描いてもらいました。参加者の方々から、ユニークかつ秀逸なマンガがたくさん集まりました。
開催後、参加者の皆さんが作成された2コマ漫画のアウトプットについて、
「エンジニアと哲学者からのコメントを聞いてみたい!」という声があがりました。
そこで今回、冒頭のインプットトークと哲学対話・提出されたマンガ作品・マンガソンというアプローチ法について、なるべく時間が経たないうちにもう一度、対話ができないかということで、「AIとCompassion 対話篇」を開催することとなりました。
【開催概要】
12/16(月) 18:00-20:00
会場:Impact Hub Kyoto
住所:京都市上京区油小路通中立売下る甲斐守町97西陣産業創造會舘2F・3F
参加費:無料
主催:総合地球環境学研究所(上廣環境日本学研究センター)
企画運営:Impact Hub Kyoto
お問合せ:Impact Hub Kyoto(Tel:075-417-0115 / Mail:[email protected])
お申込みはこちら:https://forms.gle/KjDUJwt9Muea6kGs8
【講演者】
・ファシリテータ/司会 吉川成美
総合地球環境学研究所 基盤研究部 上廣環境日本学センター センター長・特任教授。農業経済学博士。農と食を中心にフィールドワークによる環境教育プログラム開発に携わる。早稲田大学早稲田環境学研究所、県立広島大大学院経営管理研究科教授、同大学平和経営学プロジェクト研究センター センター長など歴任。主な著書に「クライメート・チェンジ―新たな環境倫理の探求と対話」(清水弘文堂書房)など。
・谷川嘉浩(哲学、京都市立芸術大学)
1990年生まれ。大阪経済法科大学非常勤講師,本学非常勤講師,日本学術振興会特別研究員(DC2)、本学特任講師を経て,2023年から本学専任講師。『スマホ時代の哲学』『信仰と想像力の哲学』『専門分野の越え方』など著書多数。講演やワークショップもしばしば行う。日本哲学会,応用哲学会,日本社会学理論学会などに所属。
・高田恵美(エンジニア、GROOVE X)
1980年生まれ。電気通信大学知能機械工学科卒、同大学院情報システム学研究科修了。博士(工学)。2009年4月より(株)SCREENホールディングスにてインクジェット研究に従事。2015年から約2年間、南米や南極、欧州を旅。2016年よりGROOVE X(株)にてLOVOTの開発に従事。ロボットへの愛着とオーナー行動の関連性の研究、LOVOTの機能評価・改善、内部冷却と表面温かさを両立する構造と制御の開発、サーボ開発などを担当。
・吉川 泰三(ロボット工学 HONDA R&D)
ロボット工学 IEEE Robotics and Automation Society Technical Committee HMU Chair / HONDA R&D 吉川 泰三氏 長年、ヒューマノイドロボットの全身コンプライアンス制御に携わる。Stanford大学でロボティクス界の重鎮 Khatib先生の指導の下、ASIMOの動作制御技術を開拓し、工学博士を取得。その後、人の歩行をアシストするロボティクスや遠隔操作ロボティクスのプロジェクトに携わる。
【前回の概要】
以下に前回のチラシを添付しております↓↓